機能美という言葉が示すように
機能性の優れたものは美しい
どのようなインプラントが
機能美にあふれ美しいのでしょうか?
機能美には意味があります。
インプラントを長く維持して使用するためには、インプラント周囲炎を生じさせないことが大切です。
そのためには、フロスや歯間ブラシなどでインプラントと周囲の歯肉部分を十分にケアできることが大切です。
そこにはいくつかのポイントがあり、それこそが機能美(美しいインプラント)につながると考えます。
- インプラント体が上部構造(歯の部分)の中心にある
- インプラント体から上部構造(歯の部分)への立ち上がり(エマージェンスプロファイル)が適切である
ガイデットサージェリーが必須
インプラント治療をガイドなし(フリーハンド)で行うと、術前に提示された場所と違う位置、傾き、深さにインプラントが埋入される恐れがあります。
日本口腔インプラント学会(第43回)や国際インプラント学会(2013年)で、ガイデットサージェリーと比較してフリーハンドでは明らかなインプラントの位置、深さ、角度に誤差が生じると報告しました。
患者さんにインプラント手術をするのに、変な位置、角度、深さに埋入をしようとはどの歯科医師も思っていません。
しかし、治療に対する考え方やコストを抑えようとしてサージカルガイドを使用せずフリーハンドでインプラントを埋入して理想的な位置とは異なる場所へインプラントを埋め込んでしまうことはあると思います。サージカルガイドの使用が最も大切で、これを使用しないと美しくないインプラントが埋入されます。
CT画像上で3次元的にインプラントの位置、傾き、深さをシミュレーションし、その通りにインプラントを埋入できるようにするのがサージカルガイドです。これによりインプラントは正確で計画された位置、深さ、角度で埋入されます。
- ケース(1)
-
インプラントの先端が不適切な角度での埋入により隣在歯の歯根に接近している
- ケース(2)
-
2本のインプラントが極端に異なる角度で埋入されインプラント周囲の清掃性が悪くなる
埋入される理由
サージカルガイドの前提がシミュレーションで顎骨の、どのような位置、角度、深さにインプラントを埋入すると安全で機能的なインプラント治療を行うことができるのかを3次元的決定することができます。
シミュレーションを行わないと
美しくないインプラントになりやすい
シミュレーションを行わずに複数本をフリーハンドで埋入すると機能性、清掃性に問題を生じ、最終的にはインプラントとしての機能を果たさなくなる。
このようなインプラントは患者さんがケアをしようとしても十分なケアができず、簡単にインプラント周囲炎を発症する。
最終補綴(歯の部分)との
マッチングからのインプラント選択
美しいインプラントのためには、インプラント体から上部構造(歯の部分)へのプロファイルを綿密に科学的に検討してインプラント体の直径や深さなどを決定する必要がある。
プロファイルを考慮したインプラントとしていないインプラントでは、機能美のみならず清掃性の問題から長期予後にも影響する
プロファイルを考慮した
美しいインプラント
エマージェンスプロファイルを考慮したインプラント(美しいインプラント)では
- 咬合力を適切に受け止められる
- プラーク(歯垢)が溜まりにくい、清掃性の高い上部構造(被せ物)を付与することができます
プロファイルを考慮しないインプラント(美しくないインプラント)では
- 隣在歯との距離が極端に狭くなったり広くなったりした上部構造(被せ物)になる場合がある
- 過度な咬合力が加わりインプラントが破折する場合がある
- 患者さん自身での衛生管理が難しい
- 上部構造と歯肉との間にプラーク(歯垢)が溜まりインプラント歯周炎を起こすなどのリスクがある
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