歯科口腔外科では、抜歯(埋伏歯や親知らず)から顎関節症を含む顎関節の病気、口腔粘膜疾患(口内炎やベーチェット病、白板症、扁平苔癬、金属アレルギー)、顎変形症、感染症(虫歯や歯周病の重度な感染症、骨隨炎)、腫瘍(良性および悪性の口腔癌)、外傷(歯牙の脱臼や顎骨の骨折、顔面骨の骨折など)、顎変形症、そして、インプラント治療に関わるあらゆる外科手術まで外科処置を中心とした歯科治療を行います。
インプラント以外の治療内容詳細は「東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニックの公式ホームページ」および同医院が監修する「口腔がん.com」をご覧いただき、参考にしてください。
口腔外科におけるインプラント治療には、他医院からの依頼も含めて大きく3つに分かれています。
例えば、大きな腫瘍や口腔内の癌を切除したときに歯肉や顎骨とともに歯を失うこともあります。また、事故による顎骨の骨折や顔面骨の骨折と同時に歯を失ってしまった場合などに、噛む機能の回復を目的としたインプラント治療を行います。
口腔癌などにより顎骨を大きく失ってしまった場合、通常のインプラントでは対応しきれないことがあります。その場合には、顎骨再建など骨を作ったりしながら咀嚼機能の回復を行います。
大臼歯の根の部分が神経に近い場合や骨内に埋伏した歯を除去してインプラント治療を行うような場合は、神経の損傷や麻痺のリスク、血管の損傷による大量出血のリスクを回避するためにも外科に精通した口腔外科専門医が治療を行うことが望ましいでしょう。
大臼歯や前歯などの形態の大きな歯を抜いた後や抜歯後長期間経過している場合、虫歯や歯周病の感染によって顎骨が吸収している場合は、骨の高さが隣の歯と不揃いになったり、骨がやせ細ってインプラントを埋入するための幅が足りなかったりするため、インプラント治療を可能にするための新たな骨を造る(骨移植・骨造成)必要があります。
骨移植や骨造成は大きな外科処置が伴い、手術後の腫れや感染などのリスクもあることから、外科の専門的知識と高度な治療技術が求められます。
写真のものは、上顎にほとんど骨がなく何らかの骨を増やす処置が必要な症例です。
骨移植や骨造成とは、外科手術によって骨が不足している部位に新たに顎骨を造る治療のことです。
顎骨を造るためには、自家骨(患者さん自身の骨)あるいは代用骨・移植材といわれる人工の骨のもとになる材料を不足した部位に固定して、骨折した骨が元に戻るような治癒能力を促進することで顎骨を増大させてインプラント治療が可能になります。
手術は外科的な侵襲が比較的高く、術後に腫れや内出血がでる場合もあります。治療期間は、骨造成の方法や増大させる骨量、患者さん自身の治癒能力の差によって変わりますが、手術後約6ヵ月でしっかりとした骨になります。
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