当院におけるインプラント治療を行う術者(歯科医師)の基準
- 口腔外科医師としての臨床経験が5年以上あること。
- インプラント治療における口腔内診査・診断(抜歯および保存の診断など)、エックス線などによる画像診断(解剖学的な診断)、コンピューター・シミュレーションによる3次元的な治療計画が適切に行えること。
- 患者の全身状態および口腔内の状態を把握し、適切な前処置(検査および投薬、血液検査、アレルギー検査、全身状態に合わせた手術時の麻酔など)を行えること。
- インプラント治療に必要とされる外科処置(術式や口腔内状態に応じた適切な切開、剥離、形成、縫合およびインプラント埋入手術、骨移植・骨造成術、緊急時の止血処置)を行えること。
- 世界的な科学的根拠(エビデンス)に基づいた歯科材料、医療機器、術式を遵守し、常に安全性を最優先としたインプラント治療を行うこと。
- インプラント治療を含む歯科口腔外科治療において偶発的なトラブルに対処できる知識と治療技術を有するもの。
- 術中、術後の偶発症、合併症などに対しては、現在の医学的立場より最善の対処・応対を行う。
上顎には鼻腔とつながっている上顎洞という空洞があります。インプラント体を埋入時にドリルで傷をつけてしまう可能性があります。
当院では全症例に対してコンピューター・シミュレーション・システム(後述)にて設計した手術部位に埋入が可能なガイドサージェリー(後述)システムを用いた3Dテクノロジーを採用しています。このシステムにより、解剖学的に危険な個所を避けることが可能となり、安全に手術を行うことが出来ます。
下顎骨内には下顎菅という神経、血管を通す管があります。この中の神経を損傷してしまうと麻酔時と同じ様な痺れが術後に生じる可能性があります。万が一損傷してしまった場合には対応策としてビタミン剤投与、神経縫合術による治療で対応します。(回復には個人差があります)
但し、当院ではコンピュータ・シミュレーション・システムにて設計した手術部位に埋入が可能なガイドサージェリーと呼ばれるシステムを採用しています。このシステムにより、解剖学的に危険な個所を避けることが可能となり、安全に手術を行うことが出来ます。
鼻腔粘膜の損傷、舌動脈の損傷により大量出血につながってしまうケースがあります。万が一損傷が生じた場合には、直ちに止血処置を行います。術後も患者様の状態をモニタリングし、確実に止血できたことを確認します。
但し、このような事態を防ぐために、コンピュータ・シミュレーション・システムにて設計した手術部位に埋入が可能なガイドサージェリーと呼ばれるシステムを採用しています。このシステムにより、解剖学的に危険な個所を避けることが可能となり、安全に手術を行うことが出来ます。
インプラント埋入時、摩擦熱により通常の骨の温度より5度以上上がってしまうと骨細胞が傷害されると報告されています。
当院では、生理食塩水を注水し、骨を冷却しながら埋入操作を行うことにより、熱傷を防ぎます。
手術中は無菌室で滅菌した道具を用いインプラントを埋入します。口腔内も消毒し清潔な状態で手術は行われます。しかし、手術中もしくは手術後に細菌感染する可能性もあります。
術後に抗生剤を服用し細菌感染を防ぎます。それでも痛み、出血、腫れが持続した場合、細菌感染を起こす可能性があり、定期的に経過観察し原因を究明します。万が一の場合は、埋入したインプラントが脱落する場合もあり、再手術する可能性もあります。
前述した、下顎管の損傷により術後痺れが生じる可能性があります。万が一、痺れが生じた場合には対応策としてビタミン剤投与、神経縫合術による治療で対応します。(回復には個人差があります)
万が一、術後にインプラント体の脱落を認めた場合、再手術を行います。
処置後出血、異常疼痛、処置後感染などがあります。
インプラント周囲炎は、インプラントを行う歯科医師にとって最も、避けたい疾患であり、このインプラント周囲炎を生じさせないことがインプラント外科ならびにインプラント治療の成功に直結します。
インプラント外科における適正な手術こそが最大のインプラント周囲炎防止対策であることをまず明記したいと思います。そして、不幸にもインプラント周囲炎が生じた場合には、その原因を見極めリカバリーできると判断したならば、できるだけ早期にリカバリーを行い、もしもリカバリーできないと考えるならば、患者さんと十分に相談して速やかにインプラント体を抜去し、再埋入のための骨造成ならびにインプラント埋入手術を行うことが必要です。
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